奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
起動した魔道具を放り投げると、すさまじい音がする。
「ディーデリック様!」
その音に続くエリュシアの叫び。ディーデリックには、これで伝わるはずだ。
皇帝の顔が歪む。魂の移植石から流れ出ていた魔力の流れが乱れた。
皇帝がうろたえたその隙を逃さず、ディーデリックが踏み込んだ。
渾身の一撃が、石へと振り下ろされる。
鋭い破砕音。
魂の移植石は粉々に砕け、黒い光が、そこからあふれ出す。皇帝は慌てて右手の剣を振り下ろすものの、ディーデリックの方が速かった。
そのまま彼の剣は、皇帝の身体を下から上へと切り裂き、鮮血が飛び散る。
よろめいた皇帝の肉体からは、目に見えて力が抜け落ちていった。
「私は……不老不死の……理想の……」
掠れた声を残し、その姿は瞬く間に老人へと変わっていく。
生き生きとしていた肌はみるみる水分を失い、投げ出された手が皺になっていく。
そして、彼はそのまま崩れ落ちた。何か言おうとしたが、ひび割れた唇からは声は出ない。ただ、空気だけが漏れている。
彼の命を支えていたのは、奪った魂の力だけだったのだろう。
「ディーデリック様!」
その音に続くエリュシアの叫び。ディーデリックには、これで伝わるはずだ。
皇帝の顔が歪む。魂の移植石から流れ出ていた魔力の流れが乱れた。
皇帝がうろたえたその隙を逃さず、ディーデリックが踏み込んだ。
渾身の一撃が、石へと振り下ろされる。
鋭い破砕音。
魂の移植石は粉々に砕け、黒い光が、そこからあふれ出す。皇帝は慌てて右手の剣を振り下ろすものの、ディーデリックの方が速かった。
そのまま彼の剣は、皇帝の身体を下から上へと切り裂き、鮮血が飛び散る。
よろめいた皇帝の肉体からは、目に見えて力が抜け落ちていった。
「私は……不老不死の……理想の……」
掠れた声を残し、その姿は瞬く間に老人へと変わっていく。
生き生きとしていた肌はみるみる水分を失い、投げ出された手が皺になっていく。
そして、彼はそのまま崩れ落ちた。何か言おうとしたが、ひび割れた唇からは声は出ない。ただ、空気だけが漏れている。
彼の命を支えていたのは、奪った魂の力だけだったのだろう。