奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
 視線で、エリュシアに触れる指で、微笑みでは伝えてくれたけれど、言葉にされたのは初めてだ。

「私も……愛しています」

 震える唇から、精一杯の気持ちを込めて吐き出す。
 振り返って見上げれば、ディーデリックと唇が触れ合った。
 一度目の人生では、視線を交わすことしかできなかった。だが、今は望めばこうして触れ合える。

「愛しています」

 もう一度、繰り返す。それから、立ち上がったエリュシアは、今度は自分からディーデリックに口づけた。

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「お別れをしたいと思ってまいりましたの――今までの私に」――周囲から悪女と噂されながらも、第二王子の婚約者として誠実に務めてきた侯爵令嬢のアウレリア。 しかしある日、乗っていた馬車が転落し、世間では亡き者とされてしまう。 この一件に婚約者や異母妹が関わっていることを知ったアウレリアは、あらゆる策を講じて彼らを破滅へと追い詰めていき…。 「悪女?今の私にとって最大の誉め言葉ですわ!」疎まれた令嬢が悪女として舞い戻る、華麗なる大逆転劇が幕を開ける!

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