奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
 視線で、エリュシアに触れる指で、微笑みでは伝えてくれたけれど、言葉にされたのは初めてだ。

「私も……愛しています」

 震える唇から、精一杯の気持ちを込めて吐き出す。
 振り返って見上げれば、ディーデリックと唇が触れ合った。
 一度目の人生では、視線を交わすことしかできなかった。だが、今は望めばこうして触れ合える。

「愛しています」

 もう一度、繰り返す。それから、立ち上がったエリュシアは、今度は自分からディーデリックに口づけた。

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