奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
「私も、お母様から教わったから、魔道具を作ることができるの」
トーマスに、防御の魔道具を差し出す。魔道具師ギルドの審査に使ったものだ。エリュシアの差し出した魔道具を見たトーマスは目を丸くした。
「おお……これは」
「悪くはないと思うの。どうでしょう?」
「そうですな……うん、なかなかよく出来ている。エリュシア様の年齢でこれだけ作れれば上等だ」
「私、魔道具師としてやっていけるかしら?」
率直なエリュシアの問いかけに、動きを止めたトーマスは天井を見上げた。顎に手を当て、思案の表情になる。
「そうですな――今でも充分やっていけるでしょう。名人と呼ばれるにはまだまだ修業が必要でしょうが」
「それはわかっているの。ただ……」
と、ここでトーマスに秘密を打ち明けてしまっていいものかどうかわからなくて言葉につまった。うかつなことを言えば、トーマスに迷惑をかけることにつながりかねない。
「……もしかして、王宮を……この国を離れることを考えておいでですか」
トーマスのエリュシアに対する態度は、あくまでも丁寧なもの。
トーマスに、防御の魔道具を差し出す。魔道具師ギルドの審査に使ったものだ。エリュシアの差し出した魔道具を見たトーマスは目を丸くした。
「おお……これは」
「悪くはないと思うの。どうでしょう?」
「そうですな……うん、なかなかよく出来ている。エリュシア様の年齢でこれだけ作れれば上等だ」
「私、魔道具師としてやっていけるかしら?」
率直なエリュシアの問いかけに、動きを止めたトーマスは天井を見上げた。顎に手を当て、思案の表情になる。
「そうですな――今でも充分やっていけるでしょう。名人と呼ばれるにはまだまだ修業が必要でしょうが」
「それはわかっているの。ただ……」
と、ここでトーマスに秘密を打ち明けてしまっていいものかどうかわからなくて言葉につまった。うかつなことを言えば、トーマスに迷惑をかけることにつながりかねない。
「……もしかして、王宮を……この国を離れることを考えておいでですか」
トーマスのエリュシアに対する態度は、あくまでも丁寧なもの。