奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
憎しみを向けられたのは、エリュシアの母だけ平民出身だったからだろうか。
他の側妃達からの嫌がらせに耐えながら、王宮の片隅でひっそりと母子寄り添うように暮らし――母から、魔道具作りについて習う日々。
母とわずかな使用人にだけ囲まれた生活が寂しくなかったとは言わないけれど、それでも、幸せだった。母の愛を感じることができたから。
流れが変わったのは、母が死んだ頃だ。正妃はエリュシアを王族の中でも見下していい存在としたようだ。
それをいいことに、他の王子や王女は、エリュシアを見かける度に暴言を浴びせかけた。
この国に嫁ぐことになったのだって、異母姉が嫌がり、しかたなくエリュシアに白羽の矢が立てられた結果だ。
母国では、家族には恵まれなかった。
側妃とはいえ、夫とはそれなりの関係を築けるだろうと自分を鼓舞して嫁いできたのは三年前のこと。
だが、夫はエリュシアを離宮に押し込め、顔を見に来ることすらなかった。
使用人達に粗略に扱われたというわけでもないけれど、訪ねてくる人すらほとんどいない寂しい生活。
――こんな最期を迎えねばならないなんて。
他の側妃達からの嫌がらせに耐えながら、王宮の片隅でひっそりと母子寄り添うように暮らし――母から、魔道具作りについて習う日々。
母とわずかな使用人にだけ囲まれた生活が寂しくなかったとは言わないけれど、それでも、幸せだった。母の愛を感じることができたから。
流れが変わったのは、母が死んだ頃だ。正妃はエリュシアを王族の中でも見下していい存在としたようだ。
それをいいことに、他の王子や王女は、エリュシアを見かける度に暴言を浴びせかけた。
この国に嫁ぐことになったのだって、異母姉が嫌がり、しかたなくエリュシアに白羽の矢が立てられた結果だ。
母国では、家族には恵まれなかった。
側妃とはいえ、夫とはそれなりの関係を築けるだろうと自分を鼓舞して嫁いできたのは三年前のこと。
だが、夫はエリュシアを離宮に押し込め、顔を見に来ることすらなかった。
使用人達に粗略に扱われたというわけでもないけれど、訪ねてくる人すらほとんどいない寂しい生活。
――こんな最期を迎えねばならないなんて。