奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
侍女やメイドといった使用人を雇える富裕層の持ち物であり、今のところ、広まっているとは言い難い。
「……これを?」
設計図を見せられたトーマスは、困惑した顔になった。彼には、この魔道具がどれだけ便利なものかよくわからないらしい。
「ええ。設計としては完成していると思うんですよ。実際に作ってみてどうなるのかはまだ不明ですが……長い髪を乾かせる魔道具の小型化です」
クラニウス王国の離宮で暮らすようになってからも、母は様々な魔道具の開発をやめてはいなかった。それも、このうちのひとつ。
「だが、欲しい人がいるだろうか……?」
「使ってみればわかります。本体を木製にできると思うので、美しい彫刻をするというのはどうでしょう?」
今使われている髪乾燥器が重いのは、中に入れる魔宝石に大きなものを使わなければならないのが理由だ。母の設計では、今の半分以下の大きさまで小さくできるはずだ。
「……試作品を作ってみたいのですが、素材をいただいても?」
「わかった。君の母上の設計なら、試作をする価値はあるだろうね」
「……これを?」
設計図を見せられたトーマスは、困惑した顔になった。彼には、この魔道具がどれだけ便利なものかよくわからないらしい。
「ええ。設計としては完成していると思うんですよ。実際に作ってみてどうなるのかはまだ不明ですが……長い髪を乾かせる魔道具の小型化です」
クラニウス王国の離宮で暮らすようになってからも、母は様々な魔道具の開発をやめてはいなかった。それも、このうちのひとつ。
「だが、欲しい人がいるだろうか……?」
「使ってみればわかります。本体を木製にできると思うので、美しい彫刻をするというのはどうでしょう?」
今使われている髪乾燥器が重いのは、中に入れる魔宝石に大きなものを使わなければならないのが理由だ。母の設計では、今の半分以下の大きさまで小さくできるはずだ。
「……試作品を作ってみたいのですが、素材をいただいても?」
「わかった。君の母上の設計なら、試作をする価値はあるだろうね」