奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
長い髪を首の後ろでシニヨンに結っている。まるで彫刻のような微笑みだが、口を開くとそこに生き生きとした魅力が加わった。
母の師匠だから、それなりの年齢を重ねているはずなのに、二十歳そこそこにも、五十歳以上にも見える。人の年齢を考えていてもいいことはないので、そこでやめておいた。
「……エルフリーダ?」
だが、笑顔でふたりを出迎えてくれたシャリーンは、『エリア』の顔を見るなり表情を強張らせた。
姿変えの魔道具を使っているのに、そんなにも母に似ていただろうか。
「いいえ、違うわね。エルフリーダはもう……ああ、たしかによく似ているわ」
遠い目をした彼女は、エリュシアに向かって改めて笑みを向けた。
その微笑みは、心情を読み取らせないものに変わってしまっている。
「どうぞ、お座りになって――『エリア』、あなたの名は私のところまで届いているわ」
実際に顔を合わせるのは今日が初めてだ。
けれど、魔道具師ギルドの長であるから、登録している魔道具師の中でも功績のある者については把握しているのだろう。
母の師匠だから、それなりの年齢を重ねているはずなのに、二十歳そこそこにも、五十歳以上にも見える。人の年齢を考えていてもいいことはないので、そこでやめておいた。
「……エルフリーダ?」
だが、笑顔でふたりを出迎えてくれたシャリーンは、『エリア』の顔を見るなり表情を強張らせた。
姿変えの魔道具を使っているのに、そんなにも母に似ていただろうか。
「いいえ、違うわね。エルフリーダはもう……ああ、たしかによく似ているわ」
遠い目をした彼女は、エリュシアに向かって改めて笑みを向けた。
その微笑みは、心情を読み取らせないものに変わってしまっている。
「どうぞ、お座りになって――『エリア』、あなたの名は私のところまで届いているわ」
実際に顔を合わせるのは今日が初めてだ。
けれど、魔道具師ギルドの長であるから、登録している魔道具師の中でも功績のある者については把握しているのだろう。