奪われる人生なら、 すべて捨ててしまいましょう ~忘れ去られた第七王女による国を巻き込んだ逆転劇~
シャリーンが魔道具を起動したのに気が付いたトーマスは立ち上がったが、シャリーンの説明で再びソファに腰を下ろした。
最初に口を開いたのはシャリーンだった。
「私は、エリアの正体を知っているわ。彼女の母の師は、私だったのですからね」
「……はい」
「その上で、これから先の話を聞くかどうか、あなた自身で判断してほしいの。なぜならば、危険な話だから」
「遮音の魔道具を起動した段階で、それは気づいておりました……うかがいましょう」
最初トーマスは、シャリーンがエリュシアの師匠になってくれるだけだと思っていたようだ。
たしかに『エリア』は一人前の魔道具師であるけれど、それでも後見してくれる人がいるのといないのとでは大きく事情が変わってくる。
だが、遮音の魔道具を起動し、『エリア』の正体を知っていると告げたことで、話はそれだけでは終わらないと気づいたのだろう。
それでも立ち上がらずに、この場にとどまっているのは、母に対する罪悪感からだろうか。
「トーマスさん……本当にいいの? 今なら、シャリーン様が私の師匠になってくださることが決まっただけと周囲には説明できるのよ」
最初に口を開いたのはシャリーンだった。
「私は、エリアの正体を知っているわ。彼女の母の師は、私だったのですからね」
「……はい」
「その上で、これから先の話を聞くかどうか、あなた自身で判断してほしいの。なぜならば、危険な話だから」
「遮音の魔道具を起動した段階で、それは気づいておりました……うかがいましょう」
最初トーマスは、シャリーンがエリュシアの師匠になってくれるだけだと思っていたようだ。
たしかに『エリア』は一人前の魔道具師であるけれど、それでも後見してくれる人がいるのといないのとでは大きく事情が変わってくる。
だが、遮音の魔道具を起動し、『エリア』の正体を知っていると告げたことで、話はそれだけでは終わらないと気づいたのだろう。
それでも立ち上がらずに、この場にとどまっているのは、母に対する罪悪感からだろうか。
「トーマスさん……本当にいいの? 今なら、シャリーン様が私の師匠になってくださることが決まっただけと周囲には説明できるのよ」