領地開拓のために捨てられ令息を拾ったら、わんこ系イケメンになって懐かれました!
「どのみち、すぐに頷くとは思っていなかった。スタン男爵、しばらく厄介になる」
「は!? なんで!?」
アミュエルは驚きと抗議で声を上げた。
「しかし……」
ジェイソンはうろたえ、言葉を濁す。
「この街にはろくな宿がなく、観光できる場所もない。が、伸びしろがあるとも言える。逗留ののちには温かみのある風光明媚な場所であると王都で宣伝して進ぜよう」
ジェイソンは黙って腕を組む。
アミュエルには父の頭の中の天秤が見えるかのようだった。
領地改革には絶対にセシルがほしい。が、圧倒的な女性人気を博し、流行を左右する彼が宣伝してくれれば観光客が増えてお金を落としてくれる。
「た、滞在だけならば……」
唸るように答えるジェイソンに、ハリアードはまたにやりと笑った。
「必ず口説き落とすぞ、セシル殿」
セシルはなぜか頬を染めてうつむく。
「渡さないからっ!」
アミュエルはぎりっとハリアードを睨み、ふたりの間には火花が飛び散っていた。
「は!? なんで!?」
アミュエルは驚きと抗議で声を上げた。
「しかし……」
ジェイソンはうろたえ、言葉を濁す。
「この街にはろくな宿がなく、観光できる場所もない。が、伸びしろがあるとも言える。逗留ののちには温かみのある風光明媚な場所であると王都で宣伝して進ぜよう」
ジェイソンは黙って腕を組む。
アミュエルには父の頭の中の天秤が見えるかのようだった。
領地改革には絶対にセシルがほしい。が、圧倒的な女性人気を博し、流行を左右する彼が宣伝してくれれば観光客が増えてお金を落としてくれる。
「た、滞在だけならば……」
唸るように答えるジェイソンに、ハリアードはまたにやりと笑った。
「必ず口説き落とすぞ、セシル殿」
セシルはなぜか頬を染めてうつむく。
「渡さないからっ!」
アミュエルはぎりっとハリアードを睨み、ふたりの間には火花が飛び散っていた。