恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
 せっかくの楽しいお茶会もお終いかしらと思ったけど、どうやら、お姉様はお客様に会いたくないみたい。
 私を優先してくれるのは嬉しいけど、大丈夫なのかしら。

「緊急でないのなら、日を改めてもらって。私、今は可愛いリリーとの時間を楽しんでいるの!」

 案の定、突き返したお姉様は私を抱きしめてアルフレッドに言いつけた。すると、彼は困った顔をして私の方をちらりと見た。

「お待ちになっているのはオーランド伯爵様のご子息、フェリクス様です」
「……リリーの婚約者殿ですか?」
「はい。それと、アプトン男爵のご息女であられるダイアナ嬢をお連れです」

 その名前を耳にした瞬間、私は肩を強張らせて「ダイアナも?」と小さく声を震わせた。
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