恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
「お嬢様にはまだご報告していませんでしたが、私は、お嬢様が学園を卒業する時期に合わせ、祖母の元へ行くことが決まっています」

 淡々と告げられたことに衝撃を浮け、すぐには言葉が出てこなかった。
 アルフレッドは今、何て言ったのかしら。どこに行くって……

「お祖母様……クラレンス辺境伯夫人?」
「はい。祖母には跡継ぎがいませんので、以前より養子になることが決まっていました」
「で、でも、アルフレッドはバークレー子爵の長男……お家はどうなるの?」
「姉がいますので問題ありません。両家の間で交わされた契約ですので……お嬢様、このような時に、バークレー家のことをお考えにならずとも良いのですよ」

 アルフレッドは、私の手にハンカチを握らせると優しく微笑んだ。

 待って。
 それってつまり、私がフェリクス様に嫁いでも、そうじゃなくても、アルフレッドがいなくなるってこと?
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