恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
少し冷えていた指先がじんわりと温かくなる。
優しい香りのハーブティーを喉に流し込めば胸の内がほっこりと和らいでいった。
これから私はどうなるのかしら。
お父様やお義兄様が、フェリクスよりも上等の婚約者を見つけ出してみせるって、息巻いていらっしゃったけど。
カップを受け皿に戻して、晩餐の様子をぼんやり思い出していると、アルフレッドが「羨ましいのですか?」と尋ねた。
横に佇む彼は、切れ長の瞳を少し見開いている。
そんなに驚かせることを言ったかしら?
「だって、冒険が待っているんでしょ?」
指で本のタイトルをなぞり、別世界へと再び思いを馳せた。
私では敵を攻撃するような魔法は使えない。傷ついた人を癒したり、結界の力を強めたりはできるけど、冒険に飛び出せるほど強くはない。
だから、冒険譚が羨ましい。
優しい香りのハーブティーを喉に流し込めば胸の内がほっこりと和らいでいった。
これから私はどうなるのかしら。
お父様やお義兄様が、フェリクスよりも上等の婚約者を見つけ出してみせるって、息巻いていらっしゃったけど。
カップを受け皿に戻して、晩餐の様子をぼんやり思い出していると、アルフレッドが「羨ましいのですか?」と尋ねた。
横に佇む彼は、切れ長の瞳を少し見開いている。
そんなに驚かせることを言ったかしら?
「だって、冒険が待っているんでしょ?」
指で本のタイトルをなぞり、別世界へと再び思いを馳せた。
私では敵を攻撃するような魔法は使えない。傷ついた人を癒したり、結界の力を強めたりはできるけど、冒険に飛び出せるほど強くはない。
だから、冒険譚が羨ましい。