恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
指先まで覆っていた白い手袋が外され、ポケットへと押し込められる。
アルフレッドの形の良い唇からため息がこぼれた。
「良いのですか?」
「……なにが?」
初めて肌を晒したアルフレッドの指が、私の手に触れた。
手袋に隠れていた指は、思い描いていたものよりもごつごつとしていて、血管も浮いている。でも、お父様の手みたいに皴はないし綺麗だわ。と、どうでも良いような感想を持ちながら、私は彼の指先を観察していた。
「あなたをクラレンス辺境伯領に連れて行くということは、私の妻に迎えるということです」
そう告げられて初めて、私が彼に求婚していたのだと気づかされた。
アルフレッドと私が夫婦になる……思ってもいなかったけど、その姿を想像してみた。
アルフレッドの形の良い唇からため息がこぼれた。
「良いのですか?」
「……なにが?」
初めて肌を晒したアルフレッドの指が、私の手に触れた。
手袋に隠れていた指は、思い描いていたものよりもごつごつとしていて、血管も浮いている。でも、お父様の手みたいに皴はないし綺麗だわ。と、どうでも良いような感想を持ちながら、私は彼の指先を観察していた。
「あなたをクラレンス辺境伯領に連れて行くということは、私の妻に迎えるということです」
そう告げられて初めて、私が彼に求婚していたのだと気づかされた。
アルフレッドと私が夫婦になる……思ってもいなかったけど、その姿を想像してみた。