恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
 きっとアルフレッドは夫になっても、変わらず私の側にいてくれるわよね。
 今までずっと側にいてくれたことと、なにが変わるのかしら?
 
 肩書きが変わるだけで、今までとそう変わらないような気がするわ。違うと言えば、今度は私が夫となるアルフレッドを助ける立場になるくらいよ。

 淑女教育も無駄にならないし、私は新しい世界を見ることができる。

 これって、最高の解決策じゃないかしら!?

 アルフレッドは私から目を逸らさず、じっと返事を待ってくれている。

「良いわ。私をアルフレッドのお嫁さんにして!」

 アルフレッドの手を握り返すと、彼は深く息を吸い込んだ。

「リリーステラ様……本気で仰られてますか?」
「えぇ。だって、アルフレッドなら私を別世界に連れていってくれるでしょ」

 一瞬の間を置いて、アルフレッドはため息をつきながら笑った。
 この顔は、私のワガママを聞いてくれる時の顔だわ。
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