恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
笑いながら道なき道を進んでいると、ふと、アルフレッドの手がやけに熱いと気付いた。
「アルフレッド、どこか体調が悪いの?」
「……いいえ、そのようなことは」
ひくりと私の手に反応が伝わってきた。
言葉を濁す様子を見ても、いつもとなにかが違うと感じた。横顔を見上げ探る。
額にうっすらと汗をかいているわ。
夏にはまだ遠いし、木の生い茂るこのあたりは涼しいくらいよ。
アルフレッドの喉元を玉の汗が伝い落ちた。
「具合が悪いなら、一度休憩を──」
しましょうと言い終わる前だった。アルフレッドに注視していた私は、爪先を木の根に引っ掻けてしまった。
視界が傾ぎ、とっさにアルフレッドの手を握りしめた。
倒れると思った直後、熱い胸に頬を押し付けるようにして、アルフレッドとともに茂みへと体を投げ出した。
「アルフレッド、ごめんね。大丈夫だった?……アルフレッド?」
「アルフレッド、どこか体調が悪いの?」
「……いいえ、そのようなことは」
ひくりと私の手に反応が伝わってきた。
言葉を濁す様子を見ても、いつもとなにかが違うと感じた。横顔を見上げ探る。
額にうっすらと汗をかいているわ。
夏にはまだ遠いし、木の生い茂るこのあたりは涼しいくらいよ。
アルフレッドの喉元を玉の汗が伝い落ちた。
「具合が悪いなら、一度休憩を──」
しましょうと言い終わる前だった。アルフレッドに注視していた私は、爪先を木の根に引っ掻けてしまった。
視界が傾ぎ、とっさにアルフレッドの手を握りしめた。
倒れると思った直後、熱い胸に頬を押し付けるようにして、アルフレッドとともに茂みへと体を投げ出した。
「アルフレッド、ごめんね。大丈夫だった?……アルフレッド?」