恋を知らない侯爵令嬢は裏切りの婚約者と婚約解消し、辺境地セカンドライフで溺愛される
テーブルの上には色鮮やかなのリボンと刈り取られたばかりのラベンダーの山。
窓から吹き込む穏やかな風が、ラベンダーの香りを部屋の隅々まで運んでくれる。そんな中、私はヴァネッサ夫人と数人のメイドと肩を並べ、ラベンダースティックを編んでいた。
長いラベンダーの束をリボンで編んでつくるラベンダースティックは、虫除けも兼ねた芳香剤になる。クローゼットに入れて使う人もいるし、寝室に飾る人も多い。
毎年、修道院で行うバザー人気の高い商品の一つらしい。貴族令嬢や夫人が手間暇かけて編んでいるっていうのも、付加価値がついているのかもしれない。
「毎年のことですが、指先の香りに頬が緩みますわね」
「私、この日の夜が楽しみなんですよ」
にこやかに微笑むヴァネッサ夫人に頷いて話を返したのは、メイドのカーラだ。彼女はアルフレッドの護衛騎士レスターの妻で、私の専属メイドとなっている。元はヴァネッサ夫人に仕えていたそうだ。
窓から吹き込む穏やかな風が、ラベンダーの香りを部屋の隅々まで運んでくれる。そんな中、私はヴァネッサ夫人と数人のメイドと肩を並べ、ラベンダースティックを編んでいた。
長いラベンダーの束をリボンで編んでつくるラベンダースティックは、虫除けも兼ねた芳香剤になる。クローゼットに入れて使う人もいるし、寝室に飾る人も多い。
毎年、修道院で行うバザー人気の高い商品の一つらしい。貴族令嬢や夫人が手間暇かけて編んでいるっていうのも、付加価値がついているのかもしれない。
「毎年のことですが、指先の香りに頬が緩みますわね」
「私、この日の夜が楽しみなんですよ」
にこやかに微笑むヴァネッサ夫人に頷いて話を返したのは、メイドのカーラだ。彼女はアルフレッドの護衛騎士レスターの妻で、私の専属メイドとなっている。元はヴァネッサ夫人に仕えていたそうだ。