妹ばかり見ている婚約者はもういりません
15.慌ただしい日々
国王様と王妃様に呼び出された日以降、私は頻繁に王宮に呼ばれている。
私の光魔法がどんなものか調べさせて欲しいと王宮内の温室に呼ばれて力を使ったり、マナーレッスンを受けたり。
この前は、第一王子のサヴェリオ殿下とその婚約者様の元へ行って、ラウロ様と四人でお茶会をする機会まであった。
国王様はすぐに婚約させてあげることはできないと言っていたものの、すっかりラウロ様との結婚を前提に物事が進んでいるようで、あまりの順調さに私は少々戸惑っていた。
国王様と王妃様は、私が王宮で光魔法のテストをしたり、レッスンを受けたりしていると、頻繁にやって来ては過剰なまでに私を褒めていく。
「ローレ嬢、いつ見ても君の才能には目を見張るよ。君のような令嬢が生まれてきたのは我が国の誇りだ。いつまでもフォリア王国にいてその能力を活かし続けてくれ」
「ジュスティーナさんはマナーの授業の飲み込みも早いし、王族のルールもすぐに覚えてしまうし、言うことないわ。どうしてあなたの光魔法を見るまで、あなたの素晴らしさに気づかなかったのかしら。私たちは見る目がなかったのね」
私はお二人に挟まれて、恐縮しながらその言葉を聞いた。
二人の言葉を聞いていると、ラウロ様のやたら大袈裟に人を褒める癖は、ご両親に似たのかなと思ってしまう。
ただ両陛下の言葉はラウロ様のものと違って、妙な圧力を感じるのが気になるのだけれど。
「ジュスティーナ嬢!」
マナーレッスンが終わり部屋を出ると、一緒に来てくれていたラウロ様が駆け寄って来た。
「ラウロ様、お待たせいたしました」
「ジュスティーナ嬢、大丈夫だったか? さっき、陛下たちが部屋から出てくるのが見えたんだが……。あの人たちが何か頼んできても嫌ならすぐに断っていいんだからな。それとこの前のように怪しい契約を持ちかけられたら、絶対に断って後で俺に教えてくれ」
ラウロ様は国王両陛下が私を利用しようとしているのではないかと随分疑っているようで、王宮に来るたびにはらはらした顔で尋ねてくる。
「大丈夫ですわ。お二人ともお優しくて、いつも私にはもったいないくらい褒めてくださいますの」
「君の才能は称賛されて当然だ。しかし、お二人は君を絶対に逃がすまいと懐柔しようとしている節がある。気をつけた方がいい」
「ラウロ様ったら。そこまで警戒なさっては国王様と王妃様がお気の毒ですわ。無理なことを頼まれたらちゃんと断りますし、契約も結んだりしませんから、心配しないでくださいませ。毎回私の呼び出しに付き合ってくださる必要はないのですよ?」
ラウロ様は現在、王族に戻るための準備で毎日忙しそうだ。それにも関わらず、私が単独で王宮に呼ばれたときにも必ず同行してくれている。
私が王宮で無理な要求をされたり、嫌なことを言われたりしないよう警戒してくれているらしい。
とてもありがたいけれど、忙しくて疲れているはずのラウロ様に無理をさせていないか心配だった。
私の光魔法がどんなものか調べさせて欲しいと王宮内の温室に呼ばれて力を使ったり、マナーレッスンを受けたり。
この前は、第一王子のサヴェリオ殿下とその婚約者様の元へ行って、ラウロ様と四人でお茶会をする機会まであった。
国王様はすぐに婚約させてあげることはできないと言っていたものの、すっかりラウロ様との結婚を前提に物事が進んでいるようで、あまりの順調さに私は少々戸惑っていた。
国王様と王妃様は、私が王宮で光魔法のテストをしたり、レッスンを受けたりしていると、頻繁にやって来ては過剰なまでに私を褒めていく。
「ローレ嬢、いつ見ても君の才能には目を見張るよ。君のような令嬢が生まれてきたのは我が国の誇りだ。いつまでもフォリア王国にいてその能力を活かし続けてくれ」
「ジュスティーナさんはマナーの授業の飲み込みも早いし、王族のルールもすぐに覚えてしまうし、言うことないわ。どうしてあなたの光魔法を見るまで、あなたの素晴らしさに気づかなかったのかしら。私たちは見る目がなかったのね」
私はお二人に挟まれて、恐縮しながらその言葉を聞いた。
二人の言葉を聞いていると、ラウロ様のやたら大袈裟に人を褒める癖は、ご両親に似たのかなと思ってしまう。
ただ両陛下の言葉はラウロ様のものと違って、妙な圧力を感じるのが気になるのだけれど。
「ジュスティーナ嬢!」
マナーレッスンが終わり部屋を出ると、一緒に来てくれていたラウロ様が駆け寄って来た。
「ラウロ様、お待たせいたしました」
「ジュスティーナ嬢、大丈夫だったか? さっき、陛下たちが部屋から出てくるのが見えたんだが……。あの人たちが何か頼んできても嫌ならすぐに断っていいんだからな。それとこの前のように怪しい契約を持ちかけられたら、絶対に断って後で俺に教えてくれ」
ラウロ様は国王両陛下が私を利用しようとしているのではないかと随分疑っているようで、王宮に来るたびにはらはらした顔で尋ねてくる。
「大丈夫ですわ。お二人ともお優しくて、いつも私にはもったいないくらい褒めてくださいますの」
「君の才能は称賛されて当然だ。しかし、お二人は君を絶対に逃がすまいと懐柔しようとしている節がある。気をつけた方がいい」
「ラウロ様ったら。そこまで警戒なさっては国王様と王妃様がお気の毒ですわ。無理なことを頼まれたらちゃんと断りますし、契約も結んだりしませんから、心配しないでくださいませ。毎回私の呼び出しに付き合ってくださる必要はないのですよ?」
ラウロ様は現在、王族に戻るための準備で毎日忙しそうだ。それにも関わらず、私が単独で王宮に呼ばれたときにも必ず同行してくれている。
私が王宮で無理な要求をされたり、嫌なことを言われたりしないよう警戒してくれているらしい。
とてもありがたいけれど、忙しくて疲れているはずのラウロ様に無理をさせていないか心配だった。