ごめんね。

恋人

名目上は恋人。
でも、実際は。
友達以上、恋人未満。
私はそんなふうに思っていた。

彼はけっこうかっこよくて。
彼に彼女ができたという噂は、
瞬く間に流れていった。

私は、普通に友達として接した。
彼もそんな感じに接してくれた。

だから。
気づかなかった。
彼が私を見ているとき。
とっても暖かくて優しい瞳をしていたこと。
包み込むようなやわらかい眼差しを。
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