座敷牢令嬢は今日も謎を解く
「お前の旦那などではない!!」
ピシャリと言い切られてたじろぐ。
返す言葉もなく立ち尽くすキヨ。
使用人たちの前でここまでハッキリと拒絶されてしまうとは、予想もしていなかった。
キヨが唖然としている間に秀雄が使用人の腕を強引に掴んでいた。

「嫌です! やめてください!」
逃れようとする使用人の腕を背中側へとひねり上げて、手のひらを無理やり確認する。
床に押し付けられる格好になった使用人が悲痛な叫びを上げた。

周りの使用人たちはふたりから距離を保ち動けずにいる。
「誰か、助けを呼んできて!」
キヨが言うのとかぶせるように秀雄が「犯人はこいつだ!」と、叫んでいた。
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