座敷牢令嬢は今日も謎を解く
屋敷内の使用人たちがそんな噂を立て始めたのだ。
『なぜスイセン毒だと思うんだ?』
名前も覚えていない使用人のひとりを呼び止めて聞くと、言い当てた人物がいるらしい。
そして医師も同じ見解だったと。

『医師だと? 誰か医師を呼んだのか?』
『は、はい。旦那様』
使用人の誰かが自己判断で医師を呼び、更にはスイセン毒だと断定されてしまった。
こうなると同じスイセン毒を使うわけにはいかない。
秀雄は親指を爪を強く噛み『いいか、警察には知らせるなよ』と、使用人に強く釘を差したのだった。

☆☆☆

「スイセン毒を仕込んだのは旦那様だったの?」
資料を読む手を止めてキヨはつぶやく。
「その通りです」
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