座敷牢令嬢は今日も謎を解く
もしかしたら両親のどちらからか文が届いているかもしれないが、それが素直にキヨの元に届けられる保証もなかった。
座敷牢での生活も一週間も続けばだんだんと慣れてきてしまう。
厠から立ち上る臭いはどうしても慣れないけれど、トミが持ってきてくれたうちわで扇ぐことで少しはマシになっていた。

「ねぇトミ、今日はなにか実家から届いてなかった?」
「いえ、特になにも」

いつも元気でおしゃべりが大好きなトミだけれど、キヨが自分の実家の話をすると急におとなしくなる。
余計なことを口に出せば雇い主から怒られるんだろう。
トミからすれば幼い頃から世話になっている菅原家だ。
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