座敷牢令嬢は今日も謎を解く
田中が深く頭を下げるので、キヨは「いいの」と、手で制した。
そもそも田中は食事を運ぶ係ではないはずだし、期待はしていなかった。
「それより、なにが起こったの?」
スイセン毒以来トミが小さな事件を持ってきてくれていたものの、捜し物や喧嘩の原因探りなど些細なものばかりで手応えがなかった。
その点、田中の持ってきた問題であれば少しは謎解きのしがいがありそうだった。
「はい。実は昨日屋敷内で怪文書が見つかりました」
「怪文書?」
「そうです。出所のわからない、いかがわしい内容の文が匿名で届きました」
田中の真剣な眼差しに体がゾクリとするのを感じた。
武者震いというものだ。
そもそも田中は食事を運ぶ係ではないはずだし、期待はしていなかった。
「それより、なにが起こったの?」
スイセン毒以来トミが小さな事件を持ってきてくれていたものの、捜し物や喧嘩の原因探りなど些細なものばかりで手応えがなかった。
その点、田中の持ってきた問題であれば少しは謎解きのしがいがありそうだった。
「はい。実は昨日屋敷内で怪文書が見つかりました」
「怪文書?」
「そうです。出所のわからない、いかがわしい内容の文が匿名で届きました」
田中の真剣な眼差しに体がゾクリとするのを感じた。
武者震いというものだ。