座敷牢令嬢は今日も謎を解く
つまり、大旦那様や旦那様、大奥様などが持っているということなんだろう。
「内容を確認しないとわからないわよ。どうにかならないの?」
すっくと立ち上がり座敷牢の中を歩き回り始めるキヨ。

キヨの頭の中ではすでに怪文書の謎解きが開始されていた。
「それならトミがいいでしょう。彼女も同じ廁を使っているはずですから」
その手があった!
トミが手紙を読んでいたとすれば話は早い。

あの子は噂好きだ。
「それでは、わたくしはこれで」
田中はそう言うとしずしずと座敷牢を出ていってしまった。
一緒に謎解きするつもりだったキヨは少しばかり残念に感じる。
が、今はそれよりも怪文書だ。
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