座敷牢令嬢は今日も謎を解く
「この指の大きさだとそんなに大きくはないわね」
試しにキヨが自分の人差し指を乗せて見ると、ほとんど大きさは変わらなかった。
トミにも同じようにさせてみたけれど、大差ない。

つまりこの指は女性の人差し指である可能性が高いということだ。
「これを書いた犯人は女で、見つかったのは女中用の廁」
「犯人は使用人の女性ってこと!?」
トミが悲鳴のような大きな声を出すので慌てて口を塞いだ。

さすがにこの付近に他の者は近づかないと思うけれど、トミの声は異様に響くから恐ろしい。
「まだわからないわよ。ちゃんと調べてみなきゃ――」
キヨが最後まで言うのも聞かずにトミが勢いよく立ち上がった。
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