座敷牢令嬢は今日も謎を解く
そう頭の中で決断つけたそのときだった。
トミより前を歩いてやってきたのは年若い男だったのだ。
紺一色の着物に白い帯を巻いていて帯には同系色の折りたたまれた扇子が刺してある。
男が格子戸の前に立ち止まるとトミたちも大慌てで追いついて、そして全員がその場に膝をついたのだ。
その光景に息を飲み、男の顔をまじまじと見つめる。
使用人たちがこんな風に無言で膝を折る相手はひとりしかいない。
「旦那様?」
初めて見る自分の夫、秀雄にキヨは大きく目を見開いた。
秀雄は堀が深くどちらかといえば義母に似ているようだ。
目に力を込めて威厳を出しているものの、まだ子供のように幼く可愛らしい印象が残っている。
トミより前を歩いてやってきたのは年若い男だったのだ。
紺一色の着物に白い帯を巻いていて帯には同系色の折りたたまれた扇子が刺してある。
男が格子戸の前に立ち止まるとトミたちも大慌てで追いついて、そして全員がその場に膝をついたのだ。
その光景に息を飲み、男の顔をまじまじと見つめる。
使用人たちがこんな風に無言で膝を折る相手はひとりしかいない。
「旦那様?」
初めて見る自分の夫、秀雄にキヨは大きく目を見開いた。
秀雄は堀が深くどちらかといえば義母に似ているようだ。
目に力を込めて威厳を出しているものの、まだ子供のように幼く可愛らしい印象が残っている。