そんな君達が大好き
『ここどこ……』
学校に足を踏み入れて早10分
私はいきなり迷子になってしまったようだ
学校で迷子になるなんておかしくね?
『だってうちの中学……いや全国の学校より明らかに広いよココ。。。』
無駄に大きい学校か……これからもずっと迷いそうな気がする
ふと隣から視線を感じて私は視線を向けた
ソレを見て私の表情は固まった
『あっこんちわ……』
………人体模型ィィイィー!!
こんな誰もいないところで人体模型に見つめられる私
……うぅ怖い
私はノロノロと歩き始めた
『あぁークソ。受付の人に地図描いてもらえばよかった〜』
つか大体あんな変な目で私を見るからさぁ……
受付の人に八つ当たりをしながら私はあることに気付いた
『……ここ…さっきの場所じゃね?』
チラリと隣を見ると見慣れた人体模型がじーっと私を見ていた
………怖!!
私は人体模型に寄り掛かった
もう疲れたなぁ〜……
『さて…どうしよっか?ケータイも意味ないしな〜』
ガタッッ!!
人体模型が音を立てて倒れてきた
『……なっナニナニナニナニ!!??』
何で急に倒れたの?!
私はそんな人体模型から逃げるかのように離れた。
ヒィィィイィーー!!内蔵がバラバラになってる(泣)
「あれれ〜?なんで女の子が此処にいるの?」
人体模型がしゃべったぁぁあー(泣)
「あぁっ!俺知ってる!!確か…姫香ちゃんだっけ?」
………ん?なんか変
さっきとは違う声が聞こえた。人体模型口動いてないし……
私は声のした方へ視線を向けた
「へぇー可愛いじゃん?スカート履いてないのが残念」
そこには派手な三人組が私を見下ろしていた
ハッキリ言って金髪もシルバーピアスも全然似合ってない。。。いやホントに!!
ってそんな事言ってる場合じゃない!なんかヤバイこの空気…
「そんな瞳で見られると理性とんじゃうじゃん♪」
「ヤバイ堪えらんない。ヤっちゃおうぜ?」
………ほら最悪な展開になっちゃった