兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
香穂理ちゃんの荷物に元彼の物があるって聞いた時、胸が少しモヤッとしたと同時にまた元彼と会うのを想像してしまった。
またその彼とヨリを戻したいとか言うかなとかいらぬ考えまでしてしまった。
俺は香穂理ちゃんの事……
廉がマンションに戻るとリビングから
「おかえり〜」と香穂理ちゃんの声がした。
「ただいま」
「あれ?コンビニじゃなくてスーパーに行ったの?」
「…気がついたらコンビニ通り過ぎてスーパーに行っちゃってた(笑)」
「やだぁ…それなら一緒に買い物に行ったのにー」
「途中でエコバッグ買わないとなって思ってさ」
「確かにだけど(笑)あっ、連絡あって夜勤務だから今から出勤する所だったよ」
「じゃあ、夕食を食べた後ドライブしようか」
「はーい」
夕食何にする?と二人で話しながらキッチンに立った。
廉の車でコーヒーショップに着くと香穂理だけ行く事に…
「大丈夫?ついて行かなくて」
「うん、渡すだけだからすぐに戻ってくるよ、待ってて」
香穂理は笑顔でコーヒーショップに入って行った。
15分ほど経っただろうか香穂理ちゃんが男と店から出てきたので廉は運転席から外に出た。
「荷物、わざわざありがとうございます」
「いえ、仕事中に尋ねてこちらこそ申し訳ありません、急がしてしまったのは今年中にと思いまして」
「それじゃ、帰るね」
廉は助手席のドアを開けた。
「ありがとう、じゃあ、彰良も元気で」
「あぁ、ありがとう」
廉は失礼しますと頭を軽く下げて、運転席に座りコーヒーショップから出たのだった。
「俺さ…また会ったら香穂理ちゃんがヨリを戻しそうで、焦ったかも」
「私が振られたのにそれはないよ、それに喧嘩別れじゃないから…お互いのこれからの道が合わなかったの、前にも言ったけど私が建築家になる事はあの人は賛成してくれなかった、一緒に店を出したい思いが強い人だったのね、だから別れようって言われた」
「そうか…そんな先の事を大学生の香穂理ちゃんに求めても先の事はわからないのにな」
「…そうだね」
香穂理は黙ってしまった。