兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
「れ、廉さん、言い過ぎだよ」
「いいんだよ、兄貴はいつも酒を飲むと俺を羨ましがるんだ、いつもの事だ」
香穂理はオロオロし始めた。
何でお母様も有紗さんも止めないの?
この二人仲悪いの?
お父様が戻って来られた。
「また、勝利が絡んだか」
お母様も頷いている。
またって事はいつもって事よね
「絡んでない、本当の事を言っただけだ、香穂理さんがかわいそうだ」
「何で香穂理ちゃんの気持ちが兄貴にわかるんだよ!」
「わかるさ、廉に頼まれたら断れないだろ」
「あの…」
香穂理が声を出した。
「確かに廉さんが困ってるならとパートナーとしてパーティーに出る事は私が決めました、でも私も廉さんをこれから利用する予定なのでお兄様は心配ご無用です!」
「はあ?廉を利用する?どういう事だ、廉を利用する奴は許さないからな」
ん?
あれ?廉さんを今度は庇うの?
「はい、勝利くん言い過ぎ、飲みすぎ、失礼過ぎ」
有紗さんがお兄様の頬を引っ張った。
「ごめんなさいは?」
「痛い…有紗…」
「はい、ごめんなさいして」
「…ごめんなさい」
お兄様は大人しくなってしまった。
「全く酒の力を借りないと言いたい事が言えないんだな、毎年よくやるよな、母さん」
「そうね、香穂理ちゃんはびっくりしたでしょ」
「は…い、でも廉さんがこんなに素を出せていることにもびっくりしてます」
「ふん、いいカッコしぃだからな」
「こら、やめなさい、勝利くんが絡まなければこういう事は起きないんだから」
また有紗さんが止めている。
「でも廉を利用するってどういう事だよ」
「私は1級建築士を目指しています、その為に廉さんの傍にいて勉強したいと思っていて…」
「そして渡瀬建設に入社か…政略結婚するのか?」
「そこまでは考えていません!」
「でも政略結婚か…ありかもな」
「お父様!」