兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします

両親も顔を見合せていた。

「それは廉くんに家賃を払わなくてもいいのかしら?」

「もちろんです、それにもしもの話ですが学生結婚という選択も視野に入れていただきたく」

「お付き合いしてないのに結婚?」

「僕はそれでもいいと思ってます、香穂理さんとの生活は正直心地よいですから(笑)」

「廉さん…」

「それに香穂理さんが夢を叶えるには大学院に進学しないといけないと考えます」

「それは、達矢から聞いていたよ…正直達矢も行かしてやりたかったけどまだ香穂理がいるから金銭面で達矢は察して諦めてくれたと思うんだ」

お母さんも頷いていた。

「…そうだったんだ、知らなかった」

「達矢はでも叔父さんの所を継ぐつもりだったし、院に行かない選択は自分で決めたと僕には話してくれました、大学で今の奥さんと出会い結婚をして、達矢は幸せだと思います」

「そうね(笑)」

「…そうか、香穂理は院か…」

「だから僕と結婚して香穂理さんの夢を叶えてあげたいんです、バイトの時間を勉強にあててもらい、院に行く為に勉強を頑張ってもらいたいんです」

「でもそこに廉くんの同情はないの?愛はないの?」

お母さんは廉さんに聞いた。

「同情はないです、むしろ高校時代にお世話になった恩返しもしたいですし、香穂理さんの事は愛せますよ(笑)むしろ前向きです」

「そうなの?」

「今は大事な時なので僕自身の感情で動いてないだけです、なんなら達矢よりも可愛がる自信はあります(笑)」

お父さんとお母さんは顔を見合せていた。

「香穂理、正直…院に行くなら支援は出来ない…お父さんもう3月で定年だからな、来年からはバイトになる…」

そっか…私はお兄ちゃんと年が離れてるから…中々すぐに子供に恵まれなかったとは聞いたことがある。

「とりあえず、廉くんと一緒なら安心だ、なぁ母さん」

「そうね、じゃあ食事にしましょうか(笑)」

「お母さん、手伝う〜」

香穂理が部屋を出てから父親は廉さんに頭を下げたとマンションに帰ってから聞いた。

私の夢はみんなが楽しめるテーマパークを作る事…この夢はまだまだ大変な道のりで、お金のいる事で…

でも挑戦をしないで諦めるのは嫌だ、奨学金か、もし廉さんが出してくれてもちゃんと返す!

香穂理はベッドに横になり、これからの事を考えて眠りについた…
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