兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします

そして2人は廉の車で香穂理の実家がある長野へ向かった。

「久しぶりだ、家に来たのは」

「高校以来?」

「うん、達矢が遊びに来る事が多かったから卒業してからは初めてだな」

車の音を聞きつけて母親が玄関から出てきた。

「明けましておめでとうございます、いきなり来てすみません」

「廉くん、いらっしゃい、達矢が居なくてもよかったのかしら」

「はい、お邪魔します」

どうぞ、どうぞと家の中に入り、父親とも挨拶をした。

お兄ちゃんとの結婚式で顔を合わせてたからそれほど久しぶりではなかったが今日は達矢の友達ではない関係に廉さんも緊張しているのがわかる。

「今日は香穂理さんとのこれからについてお話があって来ました」

今日来るにあたって香穂理は廉さんと帰ると母親に言っていたので両親は落ち着いていた。

「先日、渡瀬建設の70周年パーティーがあり、僕のパートナーとして香穂理さんに同席をお願いしました」

廉さんは2人に名刺を渡した。

結婚式では挨拶はしたもののあまり話す時間はなく、改めて廉さんは名刺を渡したのだった。

「香穂理さんと会ったのも10年振りで、達矢からは時々話を聞いていたのもあり、結婚式で再会して、こんな素敵な女性に成長している事にびっくりいたしまして…」

「廉くん、普通の大学生だよ」とお母さんに突っ込まれる始末…

「でも可愛いですよ(笑)」

香穂理は頬を赤らめた。

「これからの事なんですけど、少し前から実は僕のマンションで一緒に生活をしてもらっていて、これからも住みたいと思ったので、ご両親に了承していただきたいのです」

「それは同棲と言うことかな?」

お父さんが聞いてきた。

「今の所は同居という形なの、お付き合いもしてないし、でも今のマンションて廉さんが設計したものなんだよ、凄いの」

「一応一緒に生活をするので、ご挨拶をと思いまして…今借りている場所は解約していただくのでよろしいでしょうか?」
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