兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
車に乗り、会席料理のお店へ向かった。
「はぁ…美味しい、やっぱり和食よね」
「美味いな(笑)この店は俺もよく使う」
「うん、美味しい、間違いない(笑)」
「香穂理ちゃんちのお味噌汁が結構好きだったな、高校時代おかわりいつもしていた記憶がある」
「うん、何となく私も記憶あるかな、うちは自家製の味噌なの、お母さんがいつも作ってる、今度送ってもらうね」
「おっ、それは嬉しいな、ついインスタントで済ましがちになっちゃって」
「わかる〜、お味噌が来たら味噌汁作るね」
「楽しみだ」
具は何が好き?などと自然に2人の生活に関する事を話し始め、これからの未来が少し見えた昼食だった。
「遅くなるから寝ててな」と夕方に廉は飲み会に出ていった。
ふと夜中に香穂理は目が覚めてトイレに起きるとリビングの電気がついていた。
廉さん帰ってるのかな…
そっとリビングのドアを開けるとソファに横になっている廉さんがいた。
「廉さん、大丈夫?風邪ひくよ」
香穂理はお水を持ってきて、廉を起こす。
「廉さん、お水飲も」
結構酔ってる…
廉の口に近づけるとゴクゴクと飲み
「…サンキュー…由奈(ゆな)」
えっ?由奈って誰?
お水を飲むとまた廉さんは横になってしまった。
香穂理は廉さんの部屋から掛け布団を運び廉さんにかけると、部屋に戻った。
由奈さん……女性だよね、一緒に飲んでた人の中にいたのかな、廉さんモテるし…
そう言い聞かせながらベッドに横になるもモヤモヤして眠れない。
それからしばらく香穂理は部屋に閉じこもった。
朝、廉さんが布団ありがとうと声をかけてくれたけど、返事をしなかった。
お兄ちゃんを迎えに行く時間になっても動く気がなく、廉さんにLINEでお腹の調子が悪いから行ってきて欲しいとお願いした。
夜になりリビングから声がしたので香穂理は着替えてお兄ちゃん夫婦を迎えた。
「お、香穂理、体調はどうだ?」
「うん、ごめんね、行けなくて」