兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
「お正月の時に言われたの…後悔はしてない、それと廉の事は可愛いって」
「…何だよ今さら…」
香穂理は廉を抱きしめた。
「お母様も廉さんといたかったんだね、でもきっと気持ちに余裕がなかったんだよ、廉さんが設計士になって1番喜んでるのはお母様じゃないかな、自分の夢を息子が叶えてくれている姿を今は見ていると思う、結婚もお兄様の時より喜んでるって秘書課の方から聞いた」
「…うん…」
廉は体を起こして「おいで」と香穂理を自分の太ももに座らせ腰に手を回した。
「俺さ…香穂理ちゃんとの子供が欲しい」
「えっ!」
「ダメかな?」
「まあ…結婚したんだから…ダメじゃないけど…」
「ちょっと俺の酷いこと言ってもいい?」
「何、怖いよ」
「大体1級建築士の取得年齢って20代後半が数字的に多いんだけど香穂理ちゃんがその年齢になると俺は40近くになるんだよ」
「あ〜そうね」
「先に子供を作って建築士を目指すのもありじゃないかなぁ、香穂理ちゃんが仕事で忙しくなって1級を目指すのも、大変だなと思うんだ」
「私もそれは考えない事もなかったよ、じゃなかったら婚姻届は渡さなかったかも」
「じゃあいいって事だよね」
「うん!」
香穂理は廉にキスをした。
「ベッドに行こうか」
「このままで?」
「もちろん」
廉は香穂理を抱き上げて自分の部屋に連れていった。
2年後…
「行ってきまーす」
「叶人(かなと)、おいで」
廉はハイハイをしていた小さな男の子をひょいと抱き上げた。
玄関で廉と香穂理はキスを交わし、小さな子供のほっぺをスリスリして香穂理は大学に出かけた。
「叶人、あ〜ん」
離乳食を作り廉は叶人に食べさす。
「美味いか(笑)そうか、そうか」
仕事へ行く支度をして叶人を車に乗せた。