兄の結婚式で久しぶりに会った初恋の人と0日婚ということでお願いします
3話 同居?同棲?
次の日にお兄ちゃんに電話をしてみると
「いいんじゃないか?」とすんなりOKが出た。
これからが香穂理には大事な時だし自分は2級までしか持ってないからそこから先は教えてあげられないと、廉なら本当に優秀な1級建築士だし香穂理にはいい刺激になると……
「でもそれって廉さんを利用することにならない?」
「そんなのパーティーに行ってパートナーのフリをするならお互い様だろ?」
「そっか、使えるものは使えって事ね」
「言い方ぁ〜」
「お兄ちゃんこそ!」
「……まあ廉なら香穂理の事は可愛がってくれると思うぞ」
「そうかな、忙しいんでしょ?」
「まあ、そうだけど…俺は悪い話じゃないと思う」
「…わかった、一緒に住んでみる、じゃあね〜」
「え?一緒に住む?香穂理?ちょっと……」
香穂理は電話を切った。
それは言ってなかったぞ、パーティーにパートナーとして行くって話だったじゃないか…
「はぁ……本当に良かったのかな…不安になってきた…さぶっ」
新居のベランダで話していた達矢は中に入った。
香穂理はお風呂に入るとスーツケースに荷物を詰め始めた。
「化粧道具、着替え、服……それくらいかな」
よし!と廉さんに明日のバイトが終わったらそっちに行きますとLINEを入れて、ベッドに入った。
朝起きると廉さんから了解と連絡が来ていて、マンションの暗証番号が打ち込まれていた。
そして
“カードを挿して暗証番号を打つ、必ず後ろを見て、共連れをしないようにな“
と送られてきた。
そっか、私が来るってわかったから暗証番号を教えてくれたんだ。
ただ来るだけなら来客として部屋番号を押せばいいだけだもんね。
今日帰るのが遅かったら部屋に入れないから昨日指紋認証をしたんだ。
「やっぱり廉さんてスパダリじゃない?(笑)」
スーツケースを駅のロッカーに入れて香穂理は大学に行った。
一ノ瀬設計事務所のバイトが終わりスーツケースをゴロゴロ引きながら廉さんのマンションにやって来た。
昨日車で来たからあまり道を覚えてなくて、廉さんが昼に住所を送ってくれていたのが役に立った。
一応部屋番号を押してみる。
「はい」と返事がして練習で入っておいでと声が聞こえたので後ろを確認して自動ドアを入っていった。
「こんばんはー」
「いらっしゃい、香穂理ちゃん」
スーツケースを持ってくれて部屋に運んでくれる。
「この部屋を使っていいから、正面が俺の部屋」
洗面所とお風呂も案内してくれて、リビングダイニングに行くと、夕食が用意されていた。