君のためにこの詩(うた)を捧げる
その夜。



湊はひとりで校舎裏に立っていた。



スマホの画面に、七海の名前。



でも、指は動かない。



風が吹いて、空を仰ぐ。



(利用なんか、もうできない。
気づいたら、本気で好きになってたんだ……)




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