離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました

カフェを出ると、次に向かったのは未依がよく利用するショッピングモール。

恋愛スキルが低く『デートらしい場所』が思いつかないと肩を落とす未依に、律は自分も一緒だから気にするなと言ってくれた。

「取り繕ったデートスポットに行くことないだろ。もちろん王道のデートってやつをしたいのなら叶えるけど、気負わずに未依が行きたい場所を言えばいい」

それならばと、元々今日行くつもりだった場所に一緒に行かないかと提案した。

「実は、今日は冬服を買おうかなって思ってて⋯⋯」
「いいな。俺も未依の服、選びたい」

首都圏最大規模を誇る敷地面積を持つ『Le favori TOKYO(ル・ファヴォリ東京)』は、数年前にオープンした複合商業施設。

高層オフィスビルやホテル、病院、映画館などが併設されており、日本初上陸の店舗などが多く入っている流行の発信地でもある。

目的を持ってなにかを買うというよりも、店を回りながら気に入ったものを手にしたいタイプなので、こうして様々なテナントが集まっているショッピングモールは未依にとって一日中楽しめる場所だ。

「わ、可愛い……」

ふと目に止まったのは、『ソルシエール』というブランドの店頭に飾られていたトルソー。

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