離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました

落ち着いたブルーグレーのややボリュームのあるAラインのワンピースに、ネイビーのニットベストを重ねたコーディネートは、可愛らしさと上品さを兼ね備えている。

加えて、ベストと同じ色味のベレー帽やタッセル付きの革靴、フラップのあるサッチェルバッグなども一緒に展示されていて、未依の好みのど真ん中だ。

「見ていくか?」
「う、うん」

店内は淡いピンクの壁、ラックやカウンターなどの什器はすべてオフホワイトで統一されており、華やかで女性らしい雰囲気がブランドのイメージをしっかりと魅せている。

誘惑に負けて足を踏み入れたものの、実はソルシエールで買い物をしたことは一度もない。毎回、店の前を通るたびに可愛いなと流し見するだけだ。

(だって少し値段がお高めだし、なにより服が可愛すぎるんだもん……!)

普段着として手当たり次第にぽんぽん買える価格ではなく、ちょっとしたご褒美や勝負服として数着持っているという女性が多い印象のブランドだ。

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