離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました
可愛らしいものからエレガントなものまで、すべて女性を愛らしく美しく見せるデザインばかり。
中でも、未依の好みなのは先ほどのトルソーに飾られていたような、クラシカルな雰囲気とトレンドをうまく融合したレトロガーリーなスタイルだ。他の店舗ではなかなかお目にかかれず、見ているだけでも心が弾む。
けれど、それらを購入するかと言えば、また別問題。
ガーリーで可愛らしいデザインを着てしまうと、悩みの童顔が引き立つのではないかと思って手を出せないでいるのだ。
「未依に似合いそうだな。着てみるか?」
律の発言が耳に届いたのか、程よい距離を保っていたスタッフが「よろしければサイズをお出しいたしますね」と声を掛けてくれる。
「いえ、私は……」
胸の前で小さく手を振り、遠慮の意を示す。
「こういうデザイン、好きじゃないか?」
「ううん、めちゃくちゃ好き」
「それなら問題ないだろ」
「だって、私が着たら子供っぽくなっちゃいそうで」