離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました
看護師のユニフォームを着ていても、患者から学生みたいだとからかわれるのだ。こういう可愛らしさ全開のデザインを着て律の隣に並べば、周囲から兄妹のように見られてしまうだろう。
童顔なのは変えられないし、仕事中はそれを話題にして患者とのコミュニケーションを図ることもできる。
けれど律の隣に立つのならば、彼に相応しい年相応の女性に見られたいのだ。
そんな風に思うのは、昔から律との年齢差を突きつけられ続けたせいなのかもしれない。
彼の周りには、いつも自分より年上の女の子たちがいた。
未依が小学生の頃には高校生の女子たちが、中学生を卒業する頃には二十歳を超えた大人の女性たちが、律を取り囲んでいるのを見てきた。六歳の年の差がとても大きく感じられて、とても悔しかったのを覚えている。
そこに、律本人から『子供相手にそんな気は起きない』と言われてしまい、知らず知らずのうちにトラウマのようになっていたのだろう。
「子供っぽい……そうか? 別にそうは感じないけど」
「服のデザインがすごく可愛い感じでしょ? 私が着ると、年相応に見えなくなりそうっていうか」
「若く見られるってことだろ? 女性は嬉しいんじゃないのか」
「だって、律くんと並んだ時にバランスが悪いじゃん。ただでさえ昔から兄妹みたいって言われるのに、釣り合ってなさすぎて夫婦には見られないよ」