離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました
律が辛そうに眉根を寄せる。
(あれだけ『離婚はしない』と豪語してたのに、律くんがこんな風に苦しそうなのは、私がちゃんと思いを伝えていないせいだ)
「同情なんかじゃない、ずっと未依が好きだった。仕事以外の部分は、全部未依に捧げると誓う。だから、俺と結婚してほしい」
惜しげもなく熱い眼差しを注がれ、未依は歓喜に打ち震えた。じわりと目頭に涙が滲み、呼吸が浅くなってくる。
それでも、きちんと言うべきことは言わなくてはと口を開いた。
「私、律くんが好きだよ。子供の頃からずっと好きだった。家族になるって言ってもらった時も、結婚しようって言ってもらった時も、律くんが好きだったから嬉しかった。一度振られてるくせにしぶといって思われるかもしれないけど、どうしても諦められなかったの」
律の手が、未依の手に重なる。
「離婚を切り出したのは、ずっと律くんが私に対して恋愛感情を持っていないって思ってたから。ひとり暮らしを始めてからは、律くんを解放してあげなきゃって、そればっかり考えてたから、いつの間にか律くんへの恋心を見失っちゃってた」
思い出すと辛くて、今でも胸が痛む。