離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました

そんな未依の心情をわかってくれたらしく、律は『じゃあ指輪は結婚指輪だけにするか』と納得してくれた。

そうしてシンプルなデザインの、けれど高級感に溢れている揃いの結婚指輪を選び、内側に刻印を入れてもらうために再び預けることになった。

これまで不満に思ったことはなかったけれど、やはり左手の薬指にお揃いの指輪ができるのは夫婦という実感を持てて嬉しい。

「ありがとう、律くん」
「いや。喜んでもらえたのならよかった」

それで買い物が終わりかと思いきや、次に律は普段使いできるネックレスや腕時計などを持ってくるように販売員に指示を出し、今季発表されたばかりとおすすめされたシリーズを一式購入してしまった。

(どこの誰がこれを普段使いできるの……!)

蝶にも葉っぱが数枚重なったようにも見えるトップのデザインには、数十個の小さなラウンドダイヤモンドが並べられていて、つけてみると胸元で抜群の存在感を放つ。

腕時計は文字盤の輪郭にダイヤモンドが埋め込まれ、十二時の部分には少し大きめなピンクダイヤモンド。バンドも同じ淡いピンク色で可愛らしい雰囲気ながら、手にするとずっしりと重い。

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