離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました

自力で立っていられないくらいに貪られ、両手で律の胸元にしがみつけば、彼が腰を抱いて支えてくれる。

ぴったりと身体が密着し、恥ずかしいと感じる間もなく口内を蹂躙された。

激しいキスがどのくらい続いたのか、頭がぼうっとしてきた未依にはわからない。いよいよ膝から力が抜けて崩れ落ちそうになった頃、律がひょいっと未依を抱き上げた。

「わっ……!」

驚いて律の首に自分の腕を巻きつける。至近距離で見た彼は、あきらかな熱情を湛えていた。

『へぇ。家に帰ったらしていいってことか』

出先で余裕そうに笑っていた彼とは違う。

火傷しそうなほど熱い眼差しと荒い息遣いが、ひとりの男性として未依が欲しくてたまらないのだと教えてくれた。

滴るほどの男の色香を纏った律に、未依の中の女が応える。

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