離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました
思い立ったらすぐにでも実行に移したいタチの未依は、律のお弁当箱を購入し、手軽で美味しいレシピを片っ端から検索した。
未依がお弁当を作って渡すと彼は想像以上に喜んでくれたし、帰宅すると『美味かった。ありがとう』と抱きしめながらお礼を伝えてくれる。それが嬉しくて、未依はほぼ毎日せっせとお弁当を作っている。
今日は律が当直のため夜食を差し入れをしようと、未依は帰宅してすぐに準備を始めた。簡単に食べられて、ある程度お腹にたまるものがいいと思い、カツサンドを作ることにした。
「よし。まずはカツを揚げるところから」
スマホでレシピを調べながら豚肉を揚げ、指を切りそうになりながらキャベツを千切りしていると、あっという間に三十分が経過している。まだ手早くぱぱっと作る域には達していないけれど、少しずつ上達しているはずだ。
準備したサンドイッチケースに作りたてのカツサンドを詰めて、別のタッパーにはデザートにシャインマスカットを入れた。
(喜んでもらえるといいな)
保冷バッグを持ち、徒歩五分の道を歩く。