離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました

(本当に、めちゃくちゃキレイな顔だなぁ)

初めて会った時も絵本に出てくる騎士のようにカッコいいと思ったけれど、大人になった律は端正な顔立ちに加えて大人の男性の色香まで加わり、目を閉じていても類まれなオーラを放っている。

これほどなにもかもが完璧な男性が、未依以外の女性と深い関係になったことがないだなんて信じられない。

(この寝顔を見たことがあるのは私だけって、信じていいのかな……?)

昔からぶっきらぼうでポーカーフェイスだったけれど、気を許した相手には情が深く、面倒見がいい。そんな彼の魅力に気付いた女性は多いはずだけれど、お付き合いした女性とは長く続かなかったと言っていた。

だとしたら、病院に来ていたというアメリカ人の女性とは、一体どんな関係だったのだろう。

未依は先日聞いた〝アメリカ人モデルの女性〟が気になり、帰宅後にダメ元で検索をしてみた。すると、ケイト・デイビスという女性に行き当たった。インフルエンサーとして注目されているケイトのSNSには高級ブランドに身を包む彼女の写真が多数投稿されており、プロフィール欄には【My grandfather is one of America's most famous and accomplished doctors.(祖父は全米で一番有名で優秀な医師)】と書かれている。

デイビスという名前には、聞き覚えがあった。

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