離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました
眠ったのは日付が変わってしばらく経ったあとで、深く眠れたもののいつもよりも若干寝不足だ。
それでも仕事に支障をきたすほどではないし、なにより未依自身が律に求められるのが嬉しくて強く拒めなかったのもあるため、彼だけのせいではないのだけれど。
思い出しただけで顔が熱くなる。それを目ざとく見つけた律が、にやりと口の端を上げた。
「可愛くてエロい未依が悪い。昨夜だって一度で終わろうとしたのに、あんな風に未依が抱きついてくるから――」
「わぁーっ! 思い出さなくていいし口に出さなくていいから!」
必死に律の口を塞いだ未依の手のひらを、律がぺろりと舐める。
「ひゃあっ」
「っふ。可愛いな」
完全に遊ばれている。未依がむっと口を尖らせると、律はその唇にちゅっと軽いキスを寄越し、身体を起こした。
「これ以上やると、本当に仕事に行きたくなくなるな。起きるか」
「うん。朝ご飯準備するから、律くんは着替えてきていいよ」
「あぁ。ありがとう」