離婚するはずが、凄腕脳外科医の執着愛に囚われました

素肌の身体を預けたまま、未依はぽつりと呟く。

「子供ができても、パパとママになっても、私はずっと律くんのものだよ」

子供の頃に律と出会ったあの日から、ずっと。

「大好きだよ、律くん」

心地よい疲労感に、少しずつ瞼が重くなる。遠ざかる意識の中、未依は遠くない未来に思いを馳せた。

大好きな律と、律に似た息子と、三人で手を繋いで出かける夢。もしかしたら自分と律のように、紬と未依たちの息子が一緒に遊ぶ未来もあるのだろうか。それはきっと賑やかで楽しいに違いない。

「俺も、未依を愛してる」

耳元で囁かれた声はとても甘く、優しい。

「約束だ。いつか家族が増えたとしても、変わらず未依を愛し続ける」

最愛の夫の誓いを聞きながら、未依の意識は溶けていくのだった。



Fin.
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