Existence *
「で、お前の話ってなに?」
沙世さんが姿を消した後、俺はポケットから取り出したタバコを咥えて火を点けた。
「とりあえず社長に話したけど、あんま納得してなかったなー…」
「あの人、どんだけ俺を必要としてんだよ」
呆れながらに笑みを零すと、沙世さんが2つのグラスを目の前に置く。
「麦茶でもいい?」
「ありがとうございます」
タバコをすり潰し、軽くお辞儀をする流星はグラスを手に持ち、麦茶を喉に流し込む。
「一回、社長と会って話しするか?俺としてても意味ねぇし」
「いやー…絶対俺、帰れねぇだろうよ」
顔を顰めてタバコを咥え、深くソファーに背をつけた俺は天井を見上げた。
絶対、会えば帰れなくなるに違いない。
辞める事を報告した時、なんだかんだ言って5時間くらいは捕まった記憶がある。
そんな時間かけてまで話し合ったのにも関わらずまだ引き止めるって、あの話し合いは一体何だったんだと思った。
「でもよ、あの社長がこんなに戻そうとしてんのって珍しいな」
「さぁ、珍しいのかなんか知らねぇけどよ、困るわ」
「まぁでも?社長はその内納得すんだろ。新店で面接スタートしたからよ」
「へぇー…、お前がすんの?」
「そう」
「社長が納得する奴捕まえとけよな」
「すげぇ人数多いからお前を超える奴いるかもな」
「俺的にはそのほうが有難いわ」
「そんな事よりもさ、」
そこまで言って流星が嫌みったらしく頬に笑みを作る。
「なに?」
「お前、あの後どーなったよ」
「あの後?」
「リアに決まってんだろうよ」
「あー…」
思い出す様に呟き、一瞬眉を顰める。
むしろ思い出したくもなかったけど、リアの事は忘れていた。
忘れていることの方が好都合で良かったのに、こいつの所為でまた思い出してしまった。
沙世さんが姿を消した後、俺はポケットから取り出したタバコを咥えて火を点けた。
「とりあえず社長に話したけど、あんま納得してなかったなー…」
「あの人、どんだけ俺を必要としてんだよ」
呆れながらに笑みを零すと、沙世さんが2つのグラスを目の前に置く。
「麦茶でもいい?」
「ありがとうございます」
タバコをすり潰し、軽くお辞儀をする流星はグラスを手に持ち、麦茶を喉に流し込む。
「一回、社長と会って話しするか?俺としてても意味ねぇし」
「いやー…絶対俺、帰れねぇだろうよ」
顔を顰めてタバコを咥え、深くソファーに背をつけた俺は天井を見上げた。
絶対、会えば帰れなくなるに違いない。
辞める事を報告した時、なんだかんだ言って5時間くらいは捕まった記憶がある。
そんな時間かけてまで話し合ったのにも関わらずまだ引き止めるって、あの話し合いは一体何だったんだと思った。
「でもよ、あの社長がこんなに戻そうとしてんのって珍しいな」
「さぁ、珍しいのかなんか知らねぇけどよ、困るわ」
「まぁでも?社長はその内納得すんだろ。新店で面接スタートしたからよ」
「へぇー…、お前がすんの?」
「そう」
「社長が納得する奴捕まえとけよな」
「すげぇ人数多いからお前を超える奴いるかもな」
「俺的にはそのほうが有難いわ」
「そんな事よりもさ、」
そこまで言って流星が嫌みったらしく頬に笑みを作る。
「なに?」
「お前、あの後どーなったよ」
「あの後?」
「リアに決まってんだろうよ」
「あー…」
思い出す様に呟き、一瞬眉を顰める。
むしろ思い出したくもなかったけど、リアの事は忘れていた。
忘れていることの方が好都合で良かったのに、こいつの所為でまた思い出してしまった。