君が大人になった時、もしまだ俺のことが好きだったなら・・・
俺はいつものように穏やかに授業を始めた。
素を知られている小林の前で穏やかオーラで話すのは少し恥ずかしいと思った。

そして、遅れて入って来た三橋さんが小林の後ろの席に座って
「なんでいるの?」
とコソコソ話し始めるので、
「おい、こら。
遅刻した上、1番前でくっちゃべってんじゃねぇぞ」
と言った。

「え?」

三橋さんが目を丸くした。

あ、やべ。素がでてしまった。


こほん。
咳払いをして、
「静かにしてくださいね。それから、四角3ですよ」
と穏やかに告げた。

口を手で覆って、笑いを堪える小林さんをチラリと睨んで、全体に向かって講義を再開した。


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