花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
 それが。二年目で後輩が出来、パートナーさんを教えるようになった辺りから歯車が狂った。
 何故、こんな簡単なことが出来ないのか。理解を超えるレベルのひとたちがわんさか入ってきた。
 テスト部隊は給与が安い。パートナーさんという、うちの協力企業から、いわゆる派遣社員みたいな立場のかたがたくさん入ってくる。受け入れるのはこっちだ。鶴橋さんと営業が、よし今度こそは! と言うときに限ってスキル不足のメンバーが入ってくる。自己紹介もまともに出来ないパートナーさんが来たときには驚いた。あと、真っ赤なネイルつけてきた女。一ヶ月で辞めたっけな。

 そのひとりにはならない。
 歯を食いしばって努力してきたつもりだったが、……裏ではあんなふうに言われているのか。
 足元の土台が崩れ落ちるような感覚。――それでも、食いしばって、食いしばりまくったけれど、結果、試験項目数千をこなし、無事納品した三日後に、私は通勤途中の電車で、発作を起こした。

「――大丈夫?」
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