花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
 視覚を奪われても案外この時代はどうとでもなります。視覚障害者用のパソコンやスマートフォンはありますから、道さえ覚えれば生活に支障はありませんし、既に東京に拠点を移し、事業家として伸びつつあるわたくしにとっては、視覚のことですら話のネタになりますから。逆に、驚かれるほどです。

 ですから、恋生の婚約者を名乗る、川瀬花子が訪れてわたくしのことを見抜いたときには、……少々傷つきました。

 わたくしにとって恋生は、唯一無二の運命の片割れ、なのですから。

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