花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
「……わたしから話すよりも、理生ちゃんから直接聞いたほうがええんやないか? こんなおいぼれのおっさんなんかに……話されてもお嬢さんが困ってしまうがやないか」
「事情があって、理生は、本名を伏せています。ですので、先に、当時のことを知るかたから話を聞いたほうがいいと……思いまして」
「そうか。そうなんやな」なにかを考えるふうな加納さんは、テーブルのうえに置いた皺だらけの手に一瞬目をやり、「するとあんさんは、自分が、理生ちゃんを助けたことも……忘れてしもうてんな」
私が、理生を助けた?
「海で理生ちゃんが溺れてしもうたのに真っ先に気づいて助けたのがあんさんや。
あんさんは、理生ちゃんの、命の恩人やんね」
「事情があって、理生は、本名を伏せています。ですので、先に、当時のことを知るかたから話を聞いたほうがいいと……思いまして」
「そうか。そうなんやな」なにかを考えるふうな加納さんは、テーブルのうえに置いた皺だらけの手に一瞬目をやり、「するとあんさんは、自分が、理生ちゃんを助けたことも……忘れてしもうてんな」
私が、理生を助けた?
「海で理生ちゃんが溺れてしもうたのに真っ先に気づいて助けたのがあんさんや。
あんさんは、理生ちゃんの、命の恩人やんね」