花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
 最初の一ヶ月くらいは、私は家から出られないほどに酷くて。いつも恋生がなにか買ってきてくれて食べさせてくれた。仕事帰りの恋生は、自分は食べず私が食べるのを見ていてばかりで。二ヶ月目くらいから一緒に食べることもあった。――が、昔?

 三ヶ月前って昔に該当するんだっけ? ……まぁ、いいか。

「恋生もはい、あーん」

「あむ。……ん。美味しい。ま、昨晩の花の味にゃあ負けるけど」

 げほっ。

 むせた私の隣に回り込み素早く背中をさすってくれる。流石は御曹司。紳士的な振る舞いが徹底している。

 恋生は、……私のことを愛してくれたけど、自分は――。

「一緒に過ごす休日ってなんかいいねえ」と窓から入る光を眩し気に見やる。「僕はね。花と、こうして、素敵な朝を一緒に迎えるのが夢だったんだ。ずっとずっとね」

 歯の浮くような台詞を言おうとも違和感ゼロ。このワンルームのアパートでさえも高貴な空間に変える。
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